遠州鉄道「あかでん」。


機材のことばかり書いていて飽きてきたので気分転換。
浜松市民の足として走る遠州鉄道
真っ赤な車体そのまま「赤電(あかでん)」として親しまれている。
北は天竜区西鹿島」から南は「新浜松」まで。
高校の時に、大会会場へ向かうのによく使った。

当時はまだタッチ式のカードなどなく、すべての人が切符だった。
近年カード式に変わったもののいまだに自動改札機というものはないようで、半無人駅では切符は車掌さんに手渡しする。よって車掌さんは常に駅のホームの出口側にいる必要がある。全部暗記しているのだろう。
観察していると写真の鍵を押し下げることによってドアが開くようだ。
(何度か車掌さんと目が合って気まずくなったが、「鉄道が好きなんです」という偽のオーラを出して切り抜けた)

このようにあかでんはシステムも車両も大変人間くさい。

レールの音が子気味よくて、「電車に乗っているんだな」ということを実感できる。
音につられて高校の時のいろんな思い出が頭をよぎる。いやだなぁ。

ちょうど西日が差し込む時間帯で、レール下の砂利がよく浮かび上がって見えた。
分岐のないまっすぐ伸びる線路に沿って赤茶色の道が強調される。線路がきらりと光ってきれいだった。70mmくらいのレンズならうまく撮れたかもしれない。
GRDの28mmでは物足りなかったので、いろんな思い出に浸ることにした。

進んだ関東のJR線に疲れたら、ローカル線が効くかもしれない。
当たり前は案外当たり前ではないのかも。

今度は乗ったことのない天竜浜名湖鉄道に乗ってみたいと思います。